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中心地から高知空港方面へ向かう途中の道を少し北に外れた場所にその寺院はあります。

土佐国分寺、正式には摩尼山宝蔵院。
真言宗の歴史ある寺院です。

四国八十八ヶ所巡りの第二十九番霊場で常にお遍路さんで賑わいを見せているようです。
正門となる仁王門には350年以上の歴史ある金剛力士像が守りを固めています。

仁王様の風化した木目がとても味わい深いく趣があります。
境内は緑は目に優しく、鐘楼の横を抜け金堂へ向かうと、時折ふく風にのってお線香の香りが漂っています。
香りを辿って歩みを進めると、大師堂へと導かれます。党内には弘法大師が厳かに祭られています。
常に行き交うお遍路さん。
その鈴の音が途切れる僅かな時間の静寂が引き立ちます。
森林を抜けて階段を登りきり高台に辿り着くと、坂本龍馬の銅像が太平洋の水平線を見つめています。
高台から海辺へつながる階段を降りると弓なりの白い砂浜が広がります。
浜辺の先端には海を臨める小高い丘(龍王岬)が目に入ります。階段上の鳥居をくぐると正面に太平洋の景色が広がります。
左手には恋愛成就の神様を奉る海津見神社龍王宮があります。
更に階段を一番上まで登ると180度太平洋の絶景を臨むことができます。
龍頭岬まで弓状に続く白浜、松の緑、透明度の高い透き通る青い海、見事に調和とれた絶景を拝めます。
時を忘れてゆっくりと様々な角度から海を眺めることをオススメします。
築城400年の歴史があり「古天守」をはじめ数多くの重文指定の建物を残す全国屈指の名城、高知城。

堀を渡りお城に近づくと重文指定の追手門が重厚な存在感で目の前に現れます。
追手門を抜け歩を進めると「板垣退助」の銅像がお出迎え。
三の丸の石垣も美しい曲線を描きそびえ立ちます。
本丸と天守。

全国に12城のみ現存する「古天守」の一つ。他の現存天守と同様に中の階段は急勾配なのでご注意下さい。
天守から二の丸を臨む景色がお気に入りです。
「石落とし」「武者返し」などの見所も数多く点在し、最後まで楽しめます。
「仁淀ブール」と称される日本屈指の清流に掛かるその橋は、緑豊かな山々を背景に自然に溶け込みながらも、その存在感を示しています。
片岡沈下橋  ▲

その美しい橋の姿は遠くからも目に入ります。
自動車がすれ違うのもギリギリな幅の橋には欄干はなく、美しく一直線に延びています。

浅尾沈下橋 ▼
川の水位が上がると沈下橋は川の中にのみ込まれ、水位が下がれば、何事も無かったようにその日常を取り戻します。
日が落ち始めると、山々に囲まれた仁淀川は水面をキラキラと輝かしながら、徐々に暗闇に消えて行きます。
鬱蒼と茂る木々の隙間から射し込む光りに刻一刻と水面の色を変えていく滝壺。

その神秘的なエメラルドグリーンを見ることが出来る場所は高知県の山奥にひっそりとあります。
愛媛県と高知県を結ぶ道の脇道を入り、細い道を進むこと十数分。

突然現れる「にこ淵」と書かれた看板だけが唯一の目印になります。
滝壺に降りるには急斜面をロープと鎖を頼りに慎重に降りていくので靴には注意が必要です。
急斜面をしばらく下ると、木々の隙間から深いブールが見え隠れしてきます。

更に歩みを進めると程なくして滝壺に辿り着きます。
降りてきた道程を振り替えると改めて急な斜面が目に入ります。
目の前に広がる神秘的な滝壺は澄みきった水を湛え、手前から奥にかけて言葉では言い表す事のできない見事なグラデーションを見せてくれます。

更に天候や時間の経過とともに変化していくその色は美しく、思わず時の経つのを忘れてしまいます。

滝壺から視線を左側に向けると、巨大な岩と岩の間を一筋の川の流れとなって下流へと流れて行きます。

その川の流れはやがて日本一の透明度を誇る「仁淀川」へとつながります。
横たわる御釈迦様の写真に導かれ訪れたお寺。谷間にある駅から程近い山の斜面の緑に溶け込むようにお寺があります。
入口では参拝者に触られてお腹だけテカテカになった布袋さまがお出迎えしてくれます。
御釈迦様を見に行きたい気持ちを抑えて、本道を参拝。南蔵院は涅槃像で有名ですが、他にも色々と見所はあります。
境内を山の方へ登り進むと目に飛び込んでくるのは高さ11mの色鮮やかな不動明王像。その隣には雷神様を祭る彫刻の施された御神木もそびえ立ちます。
更に周囲には五百羅漢がところ狭しと山の斜面を埋め尽くしています。
いくつかある洞窟の中に入るとそれぞれ違った作りになっていて楽しめます。
中腹まで登ると、小さな滝があり、白装束で滝行をしている方も。
七福神が中間地点に祭られている長いトンネルを抜けると…
いよいよ涅槃像のエリアに近づきます。その途中には朱色の鳥居や御守りの授与所もあります。
高台への階段を上りきると涅槃像の頭が目に飛び込んで来ます。

その横幅は41m(自由の女神)、高さ11m(鎌倉大仏)、ブロンズ製の涅槃像(横たわる仏像)としては世界一というだけあってかなりの迫力です。
一番奥に進んで御釈迦様の足元へ回り込めば、ありがたい仏足の文様を拝見できます。
ご住職が宝くじの高額当選をしたことから「金運」のご利益を求めて拝観に訪れる方も多くいるようです。


高野山真言宗別格本山篠栗四国の総本山。88ヵ所霊場の一番札所。

福岡駅から35分、城戸南蔵院前駅を下車してから徒歩3分。
「学問の神様」菅原道真を祭る社。

縦横無尽に伸びる楠木の緑豊かな境内はお気に入りの空間です。

大宰府駅から伸びる賑やかな参道を進むと大きな鳥居が目に入ります。

初めて訪れた時は小雪が舞う寒い日で人は疎らでしたが、緑が眩しい初夏の日に訪れた時には多くのアジアからの観光客で賑わっていました。
鳥居をくぐると正面にはみんなに撫でられ所々がピカビカになった御神牛。
左に折れてもう一つの大鳥居をくぐると、朱色の太鼓橋が現れます。
橋を渡り池を越え、そのまま真っ直ぐ進むと楼門に辿り着きます。
楼門をくぐると正面に色鮮やかな本殿、四方を回廊に囲まれた神聖な空間が広がります。
本殿には途切れることなく参拝者が訪れます。
回廊には御守りや御札の授与所が並びます。
裏手にも見所は多くあります。
日本全国だけでなく、韓国、中国からも多くの学生が訪れて納めた学業成就の絵馬が並びます。
回廊の右側には数多の神々を祭った社が並びます。
裏手にはあまり人は来ないので、一息つくなら本殿の裏手がオススメです。
夫婦樟(天然記念物) ▼
福岡から南に20km。

博多駅から電車でも行けますが、乗り換えが多いので、福岡空港や博多駅からの場合は直通バスが便利です。

静かに参拝したい時はやっぱり早朝がオススメです。
金沢が「小京都」と呼ばれる所以がこの「ひがし茶屋街」にあると言っても過言ではないくらいの金沢を代表するエリア(観光重要伝統的建造物群保存地区)。
人気エリアだけあっていつ訪れても、多くの人で賑わっています。
江戸後期から明治にかけての古く美しい街並みに、カフェやお土産屋が軒を連ねているので、色々立ち寄りながら楽しめます。
どこの人気観光地でも言えることですが、ゆっくり街並みを堪能したい方には、誰もいない早朝散歩をオススします。
「ひがし茶屋街」から浅野川を渡り、近江市場に向かう方向にも、狭い範囲ですが「主計町茶屋街」という古い街並みは残っているので、時間に余裕がある方はそちらもオススメします。
川沿いから一本入ると迷路のように裏路地が広がっています。
暗がり坂▲

この辺りは猫の姿も見かけます。
久保市乙剣宮▲

ひがし茶屋街は兼六園や近江市場からも徒歩圏内なのでゆっくりと散歩しながら廻るのをオススメします。

日本三大名園の一つ、特別名勝の兼六園。金沢城の石川門を出るとすぐに通りを挟んですぐ向かいに入口があります。
金沢城と同じように敷地は広大で、隅々まで見ようとしたら時間がかかります。

多くの種類の植物があるので季節ごとに見せる表情は変わって四季折々に楽しめると思います。
あいにく植物に関しての知識を持ち合わせていない不才にとっては、兼六園の魅力の半分も堪能できていないような気がしました。

まだ冬に訪れたことはありませんが、兼六園と言えば「雪吊り」が有名なので、次回はその姿を見てみたいです。
入園料 : 500円

金沢城とセットで廻るのをオススメします。
金沢城公園というだけあって歴史的な城というよりは「公園」の要素が色濃く、とにかく敷地が広大で全てを廻ろうとするとかなりの距離を歩くことになり、そこそこ時間もかかります。
兼六園からのルートでは石川門から入城し、尾山神社の裏門からのルートでは玉泉院丸口から入る事になりますが入口は全部で4つあるので事前にどのルートで廻るかを決めておいた方が無難です。
玉泉院丸庭園を抜けて、本丸方面に登る途中で発掘調査で再現された色紙短冊積み石垣を見ることができます。
他の城に比べて現存する遺構が少ない金沢城では数種類ある石垣を見て回るのも良いかもしれません。
歴史は古いものの城としての遺構は少なく、陸軍省の管轄であった時期の建造物は所々に見てとれます。
さらに国(軍の管轄)から県の所有になってからつい最近まで、金沢大学のキャンパスであったのには驚かされました。
忠実に再現された建物はいくつかあるもののどれも新しく、歴史を肌で感じるには物足りなさを感じます。
遥か昔に焼失してしまった本丸は現在は木々に覆われていましたが、そこに天守閣を再現する計画もあるらしく、それがいつになるかわかりませんが、その頃には城としての魅力も増していると思います。
兼六園とセットで廻るのをオススメします。

入城料 : 無料
境内へと続く階段を見上げると、そこには一見すると神社の門とは思えない外観の3層の建物が目に入ります。
ひときわ目を引くこの神門は、レンガやステンドグラスを使用するなど、西洋風でありなから細部には和の装飾も施されていて、和洋折衷の不思議な雰囲気を醸し出しています。
日が落ちる頃に訪れると、3層目の窓のステンドグラスが光り、さらに異彩を放つので夕方から夜に訪れるのがオススメです。
(明治8年建築。重文指定)
神門を抜けると正面には通常の拝殿(創建1873年)。右手には主祭神として祭られている加賀藩の藩祖前田利家の銅像。
利家公像の横を抜けて更に奥に進むと、水を湛える神苑があり、ここにも目を引くアーチ型の石橋(図月橋)が架かっていて趣があります。
更に境内を金沢城方面に奥に進むと裏門(東神門)がありますが、これまた小さいながら立派な神門で、美しい屋根の曲線は見る価値があります。
東神門を抜けて金沢城へ向かうルートがオススメです。
「山さん寿司」 海鮮丼 ¥2700

味・鮮度:★★★★☆
ネタ種類:★★★★☆
コスパ :★★☆☆☆ 
総合評価:★★★☆☆

全国各地で海鮮丼を食べること数十食。
無類の海鮮丼マニアとしての評判は…

味や鮮度は合格点。
通常であれは決して手を出さない価格帯も「折角なので旅の記念に」と食した一品。この内容で2000円を切ったら◎です。
近江町市場の海鮮丼の価格はどこも「観光地価格」なので基本的にはオススメしませんが、活気のある市場なのでぐるっと見て回るだけでも楽しめます。

金沢駅から徒歩15分。バスも頻繁に出ているので困ることはないと思います。

本来であれば、金沢港の石川県漁協かなざわ総合市場の「厚生食堂」に行く予定も時間の関係で今回は断念。次回の楽しみにとっておきます。