にこ淵(高知県) ★★★★★
鬱蒼と茂る木々の隙間から射し込む光りに刻一刻と水面の色を変えていく滝壺。
その神秘的なエメラルドグリーンを見ることが出来る場所は高知県の山奥にひっそりとあります。
愛媛県と高知県を結ぶ道の脇道を入り、細い道を進むこと十数分。
突然現れる「にこ淵」と書かれた看板だけが唯一の目印になります。
滝壺に降りるには急斜面をロープと鎖を頼りに慎重に降りていくので靴には注意が必要です。
急斜面をしばらく下ると、木々の隙間から深いブールが見え隠れしてきます。
更に歩みを進めると程なくして滝壺に辿り着きます。
降りてきた道程を振り替えると改めて急な斜面が目に入ります。
目の前に広がる神秘的な滝壺は澄みきった水を湛え、手前から奥にかけて言葉では言い表す事のできない見事なグラデーションを見せてくれます。
更に天候や時間の経過とともに変化していくその色は美しく、思わず時の経つのを忘れてしまいます。
滝壺から視線を左側に向けると、巨大な岩と岩の間を一筋の川の流れとなって下流へと流れて行きます。
その川の流れはやがて日本一の透明度を誇る「仁淀川」へとつながります。
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